19)なんかヘンだよ!、動物とのつき合い方

        ------ 動物愛護なんて、人間さまのきまぐれ? ------ 

 

 

多くのスペイン人たち、いやほとんどの欧米人たちの動物との関わり方は、とくに 

日本人である私には、信じられないことばかりです。 

 

前にもお話ししましたが、バルセロナの我が家の中庭の周辺には沢山の猫がいました。 

今はちょっと減りましたが、多い時には20匹以上が傍若無人にウチの庭に入り込んで 

ウンチをしたり、植木を掘り起こしたり、奇声を発したりと、迷惑千万なのです。 

 

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でもそれも猫たちからすれば本能に従って行動しているわけで、問題は人間たちです。 

 

無責任に捨てた飼い主たちはもちろん、信じられないのは彼らを処分しないで放置して 

いるお役所です。いや放置どころか、毎週愛護団体のメンバーがやって来てご丁寧にも 

エサをやっているのです。 おかげで私達は毎日、悪臭と暴力に悩まされ続けです。 

 

何回か役所に出かけ、ご近所の人たちにもらった署名をたてに猫たちの撤去を要求して 

みても何の効果もなし。動物たちにも生きる権利がある、みたいなことを言うのです。 

 

 

       オイオイ、我々人間と猫とどっちが大切なんだイ?? 

 

 

ことは猫だけではありません。街中にワンサカいるパローマ、つまりクソ鳩(失礼!) 

は、歩く邪魔になるばかりか、人の顔すれすれに飛んで来て餌をあさるワ、頭や洋服に 

フンを落下させるワで、迷惑この上もありません。 

 

たしか鳩や猫にエサをやるのは禁止されているはずなのに、公園のベンチで嬉しそうに 

残飯(とくに残パン)をやっているお年寄りの多いこと。ここでは法律があることと、 

遵守することとは全く別のこと、なんせお役所が猫にエサをやっちゃうんですから。 

 

そのほかにもやたらデッカいカモメやら、チョー騒がしいインコたち、そしてでっかい 

ツラした犬ども(こりゃまた失礼!)が、この街をワガモノガオで占拠してるんです。 

 

 

      ヤイヤイ、一体この街はだれのためにあるんだッテーノ!! 

 

いつだったかも言ったけど、ヨーロッパの街は日本とは違うんだって! ビルの一階や 

二階は店や事務所でも、その上には多くの住民たちが毎日暮らしているのだ。 そんな 

密集した空間で、だいたい犬や猫を飼うこと自体、ちょいと無節操じゃないですか? 

 

そりゃ~なかには動物好きもいるだろうケド、動物嫌いや迷惑してる住民もた~くさん 

いるってコト! もう一度言うケド、人間と動物とどっちが大切なんデス、カッカッ? 

 

      〈 ーーキョクドのコーフンをお許しくださいーー 〉 

 

             と、ところがです! 

 

およそ一月程前のこと、とつぜん役所から屈強な男二人がやって来て、今から猫たちを 

捕獲して他の場所に移すことになったというではありませんか。それは結構な事だけど 

市役所の考え方にどんな変化があったのか? まあそれは聞いても無駄な事でしょう。 

 

でも捕まえるなんてできっこないとタカをくくって見てると、彼らは大きな箱を裏返し 

そこにつっかえ棒をして、いわゆる罠を仕掛けたのです。しかしやっぱり、2~3時間 

経っても猫は一匹も来やしません。すると業を煮やした男たちは、ついに網のついた 

長い棒を手にして猫を追いかけ出しました。  そんな、無茶な~~~!! 

 

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ところがギッチョン(古い~!!)、それからまた数時間の後、彼らはなんと全10匹 

もの猫たちを残らず捕獲してしまったのです。 

 

      頭じゃなく身体を使うものなら スペイン人は世界一かも!?  

 

 

おかげで今は、我が家の庭はとっても静かで平和な毎日が続いています。 やれやれ! 

                                      

 

しかし少し冷静になって考えてみても、ヨーロッパ人の多くは動物愛護というか、動物 

の可愛がりすぎの感が否めません。密集都市空間で犬猫を飼ったりムヤミに店につれて 

ったり電車に乗せたり(盲導犬は別)は少々やり過ぎ。でもそれだけじゃありません。 

 

某国の王ちゃま(スペインの前国王はアフリカで象狩りをしちゃった!)は別として、 

基本的には動物を殺したり虐待したりすると、徹底的に非難されます(闘牛も別??) 

その闘牛の禁止されたここバルセロナでは、人を殴るより犬猫を叩いた方が、何倍もの 

罰金を科せられるとか。 まったく理解不可能です! 

 

そういえば、よくジャングルで動物たちを麻酔銃で射撃し、何だかわからない標識を 

首や足に取り付けちゃってる映像をよく見るけど、アレも動物愛護なの~ ?? 

 

 

         ウーン、どう考えてもよくワカンナ~イ! 

 

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それよりもっと理解できないのは、クジラの捕獲です。 あなたたちは他の魚は捕って 

食べるし、毎日たらふく牛肉や豚肉を食べているのに、なんでクジラはいけないの? 

そうそう、ウサギなんか殺して食べたら、日本の子供たちは泣き叫ぶはずですよっ!! 

 

つまり人間が動物を殺したり食べたりするのは、きわめて自然な行為なのです。みんな 

ハエやカ、ゴキブリを殺してるでしょ? クジラだってとっても美味しいし、大きな体 

の全部がいろいろなものに利用できる。そのうえクジラは大切な魚資源をゴッソリ食べ 

てるんだ! なんでクジラやイルカだけが特別なの? 一度、ヨーロッパ人と徹底議論 

してみた~い!! 

 

そういえば何時だったか、授業中に「リーンリーン!」と音がするから何だと思ったら 

スペイン人の女の子のカバンにスズムシみたいな、生きたバッタが入ってた。彼女の飼 

ってるカメレオンのエサにするんだと・・・!!! 

 

      動物愛護なんて、結局は人間さまの気まぐれじゃない?? 

 

 

 

    ーー次回は「どこまで甘いもの好きなの?」をお送りする予定ですーー 

                ♣    ♣ 

 

 

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移住の顛末と信じられないハプニングの数々がアレやコレや、次々登場します。

その後のバルセロナでの生活にもふれています。ぜひ一度目を通してみて下さい。

 

 以下の地球の歩き方ブログでも、私の醜い顔とともに紹介されていますよっ!

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尚、著作権は放棄していません。この文章を引用する場合は必ず発行者へ連絡ください。