20)なにっ、スイカに砂糖かけて食べるって?

      ------ どこまで甘いもの好きなの? ------ 

 

 

さて、スペイン人たちは殆どが、ビックリするほどの甘党です。暑くなればもちろん、 

いや寒くたって、子供もれっきとした大人も、若者も老人も、紳士も淑女も、そこら中 

でアイスクリームやソフトクリームをベロベロと舐めながら歩いているのです。 

 

それだけならまだしも、棒の先端に丸い大きな飴玉のついたキャンディーを、 

 

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         (これ、ウチの日本語クラスの生徒たち!) 

 

           チュパチュパ、チュパチュパ!! 

 

    (製品名はチュッパチャップスとやらで、大儲けしたらしい) 

 

と音を立てて、口に入れたり出したりしながらネクタイ姿の青年が歩いていたのには、 

開いた口がふさがりませんでした。こんな光景、日本じゃまず、お目にかかれません。 

 

さらに忘れてならないのが、チョコレート。 彼らは皆、この甘味に目がありません。 

街のいたる所にチョコレート専門店があり、日本より安いとはいえ結構な値段がすると 

いうのに、店内はいつも目を輝かせた人々で溢れているのです。 

 

 

  「日本ではね、チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出るって言うんだよ!」 

 

 

とクラスの生徒に教えるても、彼らは全く信じません。しかたなく日本では高価なので 

親は子供にそう言ってるのかもしれない、と説明すると、やっと納得してくれますが、 

彼らはいくら食べても何ともないらしいのです。(でもウチの孫はホントに必ず鼻血が 

出ます) 

 

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そういえば、古~い話しになりますが、終戦直後横須賀に過ごしたガキンチョの私は、 

アメリカ駐留軍(GHP)のジープがやって来るとすっ飛んで行って、 

 

          「ヘイ、ギブミー、チョコレート!!」 

 

と大声で叫び、彼らの投げるチョコレートを拾い集めたものでした。その当時から 

日本人には、チョコレートは貴重品で高いというイメージがあったのでしょう。でも 

ここは、あのコロンブスがアメリカ大陸からワンサカ物資を持ち帰った所。ヨーロッパ 

全土にその手の食品も広まっていったことでしょう。 そりゃあ、安いはずだ!! 

 

バールでココアを頼むと、出てくるのはお湯で割ったチョコレート。カタルーニャの 

名物、細長いドーナッツみたいなチューロも、甘~いチョコレートの汁に浸して 

食べるのが本式なんだとか。  

 

そのうえ紅茶にもコーヒーにも、いや緑茶にさえ、いやいやスイカにまでも、山ほどの 

砂糖をかけるんです。 めちゃ甘で、ワタシにゃーとてもそんなことデケマヘン! 

(中華レストランでスイカにかけたいと塩を頼んだら、「何をする、砂糖にしろ!」 

 と怒られましたから、これは中国人まで同じらしい・・) 

 

 

以前お話ししたかもしれませんが、フランス人の青年とレストランに行った時のこと。 

テーブルについてメニューを開いたとたん、彼は先ず目を輝かして、デザートを選び 

始めました。 

 

           え~っ、なんでデザートなの? 

 

でも彼にとって一番大切なのはデザート。それが決まってから、おもむろにメインの 

食べ物を決定するのだそうです。食事が終わって最後にデザートが出て来た時、彼は 

顔中をくずして、選んだカタルーニャのお菓子クレマ・デ・カタラナの表面の 

固められたキャラメルを、嬉しそうにスプーンで叩きながら口に運んでいたのでした。  

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スペインばかりかヨーロッパ人のほとんどが、甘味をこよなく愛しているのでしょう。 

甘味のとり過ぎは身体に良くないと考えるのは日本人だけなのでしょうか。  

 

 

        でもここって、おデブちゃんが多すぎない??? 

 

  それに、ほとんどのお年寄りが足が不自由なのも、そのせいなんじゃないの? 

 

と言ってみても、彼らはそんなことにはお構いなし。今日もせっせとアイスクリームに 

チョコレート、そしてたっぷりの糖分を食べ続けているのです。もー、知らないから! 

 

 

 

 

    ーー次回は「人生とは食べることなり」をお送りする予定ですーー 

                ♣    ♣ 

 

 

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