お知らせはいつもブッキラボー

             みんなアベコベ、日本とスペイン!(13)

              Todo lo contrario, Japón y España)

 

                         = 読めるものなら、読んでみな!

 

       異国に住む者にとって、テレビは重要な情報源です。 

 

外国語の聞き取りに慣れるということもあるけれど、まだまだ知らない地元の興味深い 

街や観光地、お店やレストラン、珍しいお祭りや芸能文化行事などを、居ながらにして 

知ることができるからです。 

 

ところが「ほう、これ、面白そう!」と思っても、それがどこにあるのか、いつどこで 

開催されるのかを知ることは、まさに至難の業!! 

 

 

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 まず第一に、地図が表示されることはまずありません。日本なら必ず懇切丁寧なマップ 

が添えられていますよね? でもここはもし地図が出ても、「え、これ、どこなの?」 

と考えているうちに、1、2秒(時には1秒以下)でサッサと消えてしまうのです。  

 

地名も同じです。そうでなくても私たちは、突然アルファベットの文字が並んでも、 

すぐには読み切れません。 とくにここバルセロナの地名はカタルーニャ語、みょう 

ちくりんな記号も使われるので、とても一瞬で判別できるものではありません。  

 

  まるで、読めるものなら読んでごらん!・・と、あざけり笑ってるみたい。 

 

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聞けば、地元スペイン人でさえ読めないことが多いんだそうです。 でも画面に地図や 

地名が出れば、まだいいほうです。アナウンスだけとなると、もうこっちはお手上げ、 

カタルーニャ語は発音もまたむずかしいのです。 

 

 

          でも、テレビって何のためにあるの? 

 

 

日本で私がテレビに携わっていた時には、「いつでも視聴者にわかりやすい放送を!」 

という言葉を、毎日のように上司から聞かされたものでした。地図や地名は当然の事、 

「中学生にもわかる言葉づかいを!」がモットーでした。それでも理解できなかったり 

聞き逃した人から問い合わせがあると、かなり親身になって応対したものです。 

 

  しかしここでは放送局に電話をかけても全く対応してくれないそうなのです。 

 

一体、彼らは何のために働いているのでしょう? テレビやラジオは市民に情報を提供 

するためのものじゃないの? でもきっと、いや絶対に!、彼らはそんな事はまったく 

考えもしません。  

 

だから「チョイと地図や地名でも入れてみっか!」てな気分になった時以外はナ~ンモ 

しないし、挿入時間のことや問い合わせへの対応など、ハナから念頭にありません!! 

 

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そうなんです。前にもお話ししたように、ここでは、店員はお客さんのためではなく、 

会社員はお得意さんのためではなく、役所の職員は市民のためではなく・・・・・、 

 

       みんなみんな、自分のために働いているのです!! 

 

 

        その原因の一つは、学校教育にありそうです。 

 

日本では経済学や経営学などを専攻すると、大抵はまず最初に「コンシューマリズム」 

(消費者志向主義、あるいは消費者指向主義)という科目を学ばされます。 いや、 

そんな大それた学問でなくても、小学校だって社会科の教科書には、「お客さんの身に 

なって考え、お客さんが喜んでくれるように工夫して、働きましょう!」と、書かれて 

いるはずです。 

 

ところがここスペインばかりかヨーロッパ各国では、どうやらこういった教育はなされ 

ていないらしい(すみません、確実ではありません)のです。 何人かの若者に聞いた 

限りでは、彼らは一度もそんな教育を受けた事がないと言うではありませんか。 

 

 

なんと、我が国の教育は欧米から取り入れられたものとばかり思っていたら、もしか 

すると「コンシューマリズム」はアメリカから取り入れたもので、ヨーロッパとは何の 

関わりもないのでしょうか?  

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        だってこの言葉、「コンシューマリズム」は、 

 

 英語の辞書には載っていても、スペイン語の辞書には影も形もないのですから! 

 

 

 

 

   ーー次回は「テレビ映画はいつも垂れ流し」をお送りする予定ですーー 

 

                ♣    ♣

 

 

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