18)歳なんか気にしないッ!?
------ 40代以上の女性に歳を聞いたら、殴られる? ------
またまたサッカーの話ですみませんが、大分前バルサチームが訪日した時、TVカメラ
の 前に強引にメッシを引っぱって来て、タレントのさんまがインタビューしました。
そう、質問の内容は、「老後はどないしはります?」でした。
メッシはムカついたような顔で(いつもこんな顔ですが)、そんなことは今全く考えて
いませんと答え、さっさと引き上げて行っちゃいました。これについては、なんという
愚問、日本の恥!、などの批判もあがったようで、本人も相当ショゲていたとか・・。
でも彼を擁護するわけではありませんが、これはとても日本的な質問だと思うのです。
世界のナンバーワンになって、莫大なお金も手に入った青年に待っているのは、自由で
豊かな何不自由ない老後の生活・・・、と考えるのは、さんまだけじゃないはずです。
日本人っていつも人生を先取りして考える癖がありません? 雑誌でも「四十代はこう
、そして五十代にはこう生きるべきだ!」なんて特集を何度目にしたことか。そして
世の親達の口癖が「もう三十歳になったんだから、そろそろ結婚しないと!」だったり、あるいは二十歳の若さで先々を考えてなんと自分のお墓を買ってしまったり・・・。
でもこれはスペイン人には全く信じられないこと。すぐ明日のこともわからないのに
(というかそれさえ考えてない?)、なんで何十年も先のことを予定しちゃうのか。
そんなことはその時になって考えればいいこと。今はゲームに集中しているメッシも、
きっと、そんな気持ちだったのでしょう。
だから彼らは歳のことも、歳の差も全然気にしません。
コメディアンの加藤茶が二十代の女性と結婚! のニュースに、ビックリした人も多か
ったことでしょう。彼とボクは同い年なんです。それにしてもどこから出るの、そのエネルギー??
でもこれも、スペイン人たちはさして驚きもしないでしょう。 あれ、親子なのかな?
とも思えるカップルや、平然とミニスカートをはいた老年女性だって、数知れません。
“あの歳でよくあんなことができる”と考えるのは、私達日本人ぐらいなのでしょう。
そりゃそうです、どんな目上でもファーストネームで呼び合え、もし間違っていたら、
とことん議論し合える世界なのです。みんな同じ人間、年齢の違いは関係ありません。
ところが、この人達、一面スゴく歳にこだわってるみたいなのです。知り合いの多くの
スペイン人が、何度も私にこんな忠告をしてくれました。
40代以上の女性に、絶対に歳を聞いちゃダメ!
そんなことしたら、思い切りひっぱたかれるよっ!!
うわーコワ、でもそれはないでしょ~! あんた達は歳を気にしないんじゃないの~?
(それにしても、どうやって40歳以上だと知ることができるんダロ??)
けど中年以降の女性の中には、自分の歳となるとひた隠しにして、時には10歳も20
歳も偽ってるセニョーラもいるそうなのです。なんと役場の届け出や家族にさえです。
実際、私の日本語クラスの多くの若者は、母親の本当の歳を知りません。
たしかに日本にもこういう女性はいるでしょう。でも思い出すんです、TVの取材で地方
に行くとなぜかお年寄りが「へへへ、ワタシャいくつだと思う?」と尋ねて来たのを。
そして「わかりません」と答えると、向こうから「もう86歳だよ!」と教えてくれ、
「とてもそうは見えません」と言うと、満足げに笑顔で帰っていったのでした。
この違いはナニ? そうか、もしかすると日本では年上は尊敬され、年功序列で年長者
ほど給料も高い。 でもこっちは年功序列もないし、さして尊敬もされないとなれば、
歳なんか他人に教えるこたあない。そりゃ、若い方がいいに決まってる、ってコト??
スペイン人って歳にこだわってるの、こだわってないの???
ーー次回は「動物とのつき合い方」をお送りする予定ですーー
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