40) 今こそ世界に必要なのは、サムライ精神!?
= オレの責任じゃあないよっ! =
ダラダラと長かった私たちのピソ(居住用ビル)の工事も、やっと終わったようです。なんと1年以上も、毎日ガンガン、ドンドン、ガリガリの連続で、繊細な(?)神経の我々日本人にはキツかったのなんの、まさにイライラも限界に来ていました。
その上ちょっと注文を出したりすると、彼らの答えはいつも、
「そいつは他の奴に言いな!」とか、
「それはオレたちの責任じゃないよ!」・・・ばかり。
こっちは全員の顔を知ってるわけじゃないし、それに毎日会えるわけでもないので
他のスタッフに連絡してくれたっていいのに、彼らは九分九厘そんなことはしません。
「 そうなんですよ、川崎さん!、
(古い!、これは昔出演してたワイドショーのキャッチフレーズでした)
ここスペインでは、デパートの店員も、役所の窓口も、みんなコレ。スペイン映画に
出たときの撮影スタッフも、まったく同じだったんですよっ! 」
はい、自己責任の回避こそが、スペイン人の得意技なのであります。
今月28日、バルセロナのフランシア駅で国鉄近郊線列車が駅に入ったあと停止せず車止めに衝突、50人以上が負傷するという事故がありましたが、数年前にはスペイン西北部のガリシアで、新幹線(?)が大事故を起こしたことを覚えている人も多いことでしょう。急カーブの線路を200キロ以上のスピードで曲がろうとしての脱線転覆、悲しいことに多くの人々が亡くなりました。
事故後、鉄道当局は事故の原因は運転手一人にあるとして、自分たちの責任を全面的に逃れて来ました。もし日本なら、こんな大事故の場合、運転手の上司、そのまた上司、さらには取締役など多くの管理者が頭を下げて謝罪し、何人かは免職になるでしょう。だいいち、この運転手を雇用した責任はどうなるんでしょうか?
その後何年も経って、あの急カーブの信号などもまっとうに機能していなかったのではないかという疑問が浮上し、鉄道当局の責任を追及するための裁判が行われました。
ところがなんと、先日裁判所はその訴えを却下したのです。
もしかするとこの国は、鉄道当局も裁判所も政府もみんな結託して、組織の自己責任を回避しようとするのでしょうか。いったい裁判所は何のためにあるのでしょう?
ね、スゴイでしょ!?
でもこれ、スペインだけじゃないみたいなんです。
以前“exciteニュース”にこんな記事が載っていました。
★ 責任者は責任者じゃない
フランスには責任者がいない。本当はいるが、別の何かのせいにして自分の責任として認めない。例えば配送だったり別の部門のせいと言う。また同じ質問を同じ部署の人にしても、人の数だけ返ってくる答えが違う。言われた通りのことをして再度連絡しても対応してくれた人が別の人だと、まったく別のことを要求されたりするのだ。・・・
もしや、私たち日本人は責任のとり過ぎ?
いやいや、今こそ世界に必要なのは、日本のサムライ精神なのでは!?
でもその日本が今やこんな状態ではねえ~~~。
ーー次回は、「“いい加減”なヤツラ?」をお送りする予定ですーー
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