26)スペイン人って前世は一体何だったの?

        = ジェスチャーなしじゃ話せないの? = 

 

 

スペイン人がおしゃべり好きなのは、誰もが(本人達さえも)認めるところですが、 

そのおしゃべりに付き物なのが、あの派手なジェスチャーです。 

 

両手を大きく広げ、高く上げてみたり下げてみたり、すぼめてみたり広げてみたり。 

 

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      ーーーあんたら、前世はオケラだったんかいな?ーーー 

 

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それだけならまだしも、手に持った傘を振り回わされたひには危ないのなんの! この 

間も、オバちゃんがバスの中でそれをやってたとウチの生徒が怒りまくっていました。 

その生徒の言うことには、イタリア人はもっとヒドイのだとか。これって、やっぱり 

一種の愛国心? こっちには、地中海沿岸の各国はみんな同じに見えるんだけど・・。 

 

 

         そこで、ぜひ試してみたい実験があります! 

 

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それは、彼らの手を縛り動きを封じて、話させてみるんです。 へへ、きっと一言も 

しゃべれなくなるんじゃないかなー?? でも、これは内緒ですよっ! そんなことが 

バレたら、ボクはもしかして、スペインから追い出されちゃうかもしれませんから。 

 

ですから彼らにとって、携帯電話はちょっと不自由です。 だって片手は電話を持ち、 

それを耳に当てていなくてはなりません。やっぱりあの派手なジェスチャーは両手が 

理想的、残った片手だけでは、彼らの理想のパフォーマンスには近づけません。 

 

そこで今若者を中心に人気なのが、イヤホーンとマイクが独立している(何というのか 

知りませんが)タイプの携帯です。これなら両手は自由自在、思いのままに右手左手を 

動かすことが出来ます。あれはまさに、スペイン人、地中海人向けのアイデアル商品! 

 

            でも両手だけでは足りません。 

 

彼らの90%は両手ジェスチャーとともに、両足も使うのです。そう、しゃべりながら 

あっちへ行ったりこっちへ行ったり、ほとんど同じスタンスを往復し続けるのです。 

 

     ーーーなーんだ、あんたら前世は檻の中のクマだったの!ーーー 

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でも何故、地中海沿岸に住む人たちは、こんなにジェスチャーが大きいんでしょうか?  

大分前に「熱しやすく冷めやすい地中海気質」なんて本を読んだような気がしますが、 

それが何故なのかは書かれていなかったような。 どなたか教えてくれませんか? 

 

 

             まあこれは余談ですが、 

 

数年前の秋のこと、スペイン人達から俳句の会を開くので、数十句の秋の俳句を読んで 

欲しいという依頼がありました。 俳句は今もヨーロッパ人の間で大人気なのです。 

 

当日、スペイン広場近くのドイツ人だかオランダ人だかの設計した和風っぽい建物に 

行くと、なんと空にはポッカリと満月が・・。偶然にも、仲秋の名月だったようです。 

 

会場には7~80人が集まり満員盛況。早速私が日本語で俳句を読み上げると、その後 

カタルーニャ人の若者が、その句を俳句風に翻訳したカタラン語で読み上げます。 

 

     と、突然、彼が体をブルブルと震わせるではありませんか!! 

 

どうも俳句の世界をジェスチャーで表現しているらしく、その後も手を叩いたり、床を 

足で踏みならしたりするのでした(フラメンコ?)。スペイン人や外国人にはけっこう 

ウケて、みんな笑いながら拍手をしていましたが、参加した数名の日本人はただ唖然! 

 

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だってあの一茶や芭蕉がうたいあげた秋の世界をですよっ! それを身体ブルブル!や 

足ドンドン!だなんて・・。 でも考えてみればそれも自由、世界にはいろんな解釈の 

仕方があるものと、つくづく考えさせられたのでアリマシタ。 

 

 

   スペイン人さん、もの静かに語らうのも、なかなか乙なもんでっせ~!! 

 

            (ワカンナイだろーなー!) 

 

 

 

 

  ーー次回は「手の使い方まで、ハンタイ!?」をお送りする予定ですーー 

 

                ♣    ♣ 

 

 

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