17)車の運転感覚
= 道路はカーレース場じゃないんだゾッ! =
スペイン(いやヨーロッパ全部?)でオートマ車を見つけることは、至難の業。どこに
行っても、殆どマニアル車です。でも決して、オートマ車がすごく高いというわけでは
ありません。みんな、オートマ車が好きじゃないのです。
何回かレンタカーを借りたときも、「すみません、オートマ車はないでしょうか?」と
尋ねると、係はいつもあきれ顔で「なんで、そんな車が欲しいのさ?」と問い返し、
つづけて、「オートマ車なんか、ウチにはないよ!」と、つっけんどんな返事を返して
来たのでした。
彼らは何故、そんなにオートマ車を嫌うのでしょうか?
何度かスペイン人に質問してみた結果からすると、彼らにとってオートマ車の運転は、
ただただ“退屈すぎる!”ということらしいのです。
そして何人かはこんな風に言いました。
「ギアチェンジもしないでテレテレ運転してたら、ヒマでヒマで眠くなっちゃうから、
とっても危険じゃないか、ソーダロ?」・・・・・・、なんてね。
で~も、私は知っています !
きっと彼らの多くは、カーレーシングをしている気分なのです !!
だからほとんどのドライバーは街中をビュンビュン跳ばし上げます。“となりの車に、
負けるもんか!”、“トロトロ走る奴は、追い越せ追い抜け!”とばかり、アクセルを
めいっぱい踏み込み、そのすぐ後には急停車。ちょっと前の車が遅いといえば、何度も
クラクションを鳴らしたり叫んだり、そのウルササは半端じゃありません。
この間なんかバスまでカーレースを繰り広げ、追い越したり追い越されたり。乗客は
みんな、青い顔して必死に手すりにつかまっていたのでした。
運転手さん、お客さんの多くはお年寄りなんだよっ!
もちろん街中で速度を上げれば、スピード違反で捕まります。近年ここスペインでも
警察の取り締まりは年々厳しくなっています。だからスピード自体はそんなに速くない
のですが、問題はその速度の変化率なんです(そう、学校で習った“微分”の世界?)
なんといってもほとんどがマニュアル車。だから、急発進、急加速度、そして急停車は
お手のもの。 とくに信号で止まるときは、思い切りエンジンブレーキを使って過激な
減速をしてくるので、歩行者は青信号に変わっても、恐くてすぐには歩き出せません。
おーい、道路はカーレース場なんかじゃないゾ~ッ !!
(そもそもカーレースって、空気も人心も汚して、やめるべきじゃないの??)
ーー次回は「年齢とのつき合い方」をお送りする予定ですーー
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