道路は私のためにある!!

            = 遠慮の キモチ = 

 

 さて、なんといっても、大ユーラシア大陸の東の端日本と、西の端スペイン 

 

その習慣や考え方に大きな違いがあるのは当然なのかもしれません。でもその一つ一つ 

には、毎日本当にビックリさせられます。道の歩き方、車の運転の仕方、店員の応対、 

約束や決まり事とのつきあい方、感謝と謝罪のココロ、スポーツに皇室、毎日の食生活 

から結婚生活、さらには勉強や学び方に至るまで・・・ 

 

        ・・・、何から何までアベコベなのです! 

 

ここでは毎回それらを一つずつ取り上げて、楽しく、お話ししていきたいと思います。 

 

けれどもその中には、ここスペインに限ったことではなく、ヨーロッパ全体、あるいは 

欧米社会や外国人社会に共通のものも、かなり含まれているかもしれません。その点に 

ついては、私がここスペインのバルセロナでの生活の中で感じたこととしてお許しいた 

だければ幸いです。というのも私自身他のヨーロッパ諸国や世界各国で生活することは 

不可能ですし、残念ながらそのような知識も持ち合わせていないものですから・・・。 

 

 

                   ▽ 

 

 

           ----- 道路は私のためにある ! ----- 

 

 

道の向こうから人が歩いてきます。 あの人、どっちに来るのかな? と事前に考えて 

日本人なら、その反対側に位置を変え、ぶつからないようにしませんか??? 

 

でもスペイン人は(いやヨーロッパ人のほとんどは)、そんなことは全く考えません。 

 

主人公はいつでもワタシ、ワタシがよけるなんてトンデモナイ。他の人が道を空けて 

当然よ、だって道路は私のためにあるんだもの、と考えているとしか思えないのです。 

 

     52243e21bb22413b194c99897bc33d417367ec6b_6_674126178_25_medium.jpg 

 

 

だから彼らはいつでも道の真ん中を歩きます。そして道路上では逆方向の二人が、目と 

鼻の先まで近づいてから、どっちにずれるかを探り合うのが、日常の光景なのです。  

 

それも一人ならまだいいですが、手をつないだカップルも、三人四人ずれの集団も、 

双子、三つ子用のベビーカーを押すお母ちゃんもみんなみんな、胸を張って道路の中央 

を占拠しているのです。 

 

             4fa33b9eebf8488875014c1830e110581015469b_6_674126177_61_medium.jpg                          

           それも、歩くだけではないのです。 

 

彼らは道の真ん中に立ち止まって、チュッチュをしたかと思うと、なんと、大きな声で 

長々とおしゃべりを始めるのです。他人の迷惑など、どこ吹く風、全然気にしません。 

 

      137.gif 無礼者、そこへなおれっ。手打ちにしてくれるわ! 

 

日本男児としては、時々そんな時代錯誤な言葉がのどから出そうになってしまって、 

そんな時、ふと、妙なことを考えてしまいました。 

 

 

私達日本人の脳ミソの奥底にあるもの。それはもしかすると百年以上も前の街道すじ。 

大名行列の武士たちが大手を振って歩く傍らで、町民は頭を地面にこすって道路脇に 

ひれ伏して・・・、そんな記憶なのではないのかな~? 

 

いつでもが優先しは端に追いやられる。その妨げとなるものは、常に隅に 

チヂコマッていなければならない。それも十分な距離を保っていなければ、侍が刀を 

抜いたとき、その切っ先に触れてしまうかもしれないのだから・・・。 

 

そして今道路は通行の為のもの。だから、車や急ぎの歩行者の為に、いつでも気を配り 

なるべく端を歩く。立ち話をする時は道路の傍らに移動する。向こうから人が来たら、 

あらかじめ方向を変える。むやみに大きな声を立てない。突然立ち止まらない・・・。 

 

私達が持つ日常生活の常識には、そんな古い歴史の影が反映しているのでしょうか? 

 

でもヨーロッパにだって、同じ封建時代があったのです。ならばもしかすると、それを 

きっぱりと捨て去ったのがヨーロッパ人なのか? 私などにはとても計り知れません。 

 

             cbd04fe3ae5e1c135e1276a04f8c5a73425978a2_6_674126182_7_medium.jpg              3c5ac03af50025550142b728bcec779bf1fb2be0_6_674126179_20_medium.jpg                                          

 

いずれにしても彼らは、道を歩くのも、そこで楽しく談笑するのも、はたまたサッカー 

ボールで遊ぶのも、恋人や友達とチュッチュするのにも、なんの遠慮もありません。 

何故なら彼らはいつでも、社会の、そして道路の中心、つまり主人公なのですから。 

 

         なんとおおらかな自由な人たちなのでしょう! 

 

ハハハ、でもその裏では、毎日道路でぶつかり合い、周囲は交通の妨げばかり、やかま 

しくて携帯で話しもできない・・、と、一方でイライラはつのるばかりだったりして。 

 

             ヨーロッパ人のみなさ~ん、 

 

   もう少し他人のこと考えて、遠慮のキモチをもってもいいんじゃないの? 

 

 

 

 

       次回は「謙遜と ヘリクダリ」を、お送りする予定です。 

                ♣    ♣ 

 

 

      あなたのご意見は、以下のメールまでお寄せ下さ~~い! 

         (掲載可能なお名前も忘れずにネッ!) 

       《 送り先アドレス→ vivasouy1@mac.com 》 

 

 

     ・・・・・ にほんブログ村 に参加しています ・・・・・ 

  こちらもチェックしてみて下さい → http://vivavivasouy.muragon.com 

 

 

                  ◇  

 

 

           新しいメルマガが発行されました。 

 

                タイトルは、 

         

       ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼ 

 

        『 チガイがわかる・おもしろ日本語入門! 』 

 

       ▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△ 

 

 

 日本語はきわめて特殊かつ不思議な言語です。欧米語をはじめとした諸外国語とは、

何から何まで異なっています。これから日本語を学ぼうとする人、日本語を教えようと

考えている人、さらにはこれから外国語を習得したいと思っている人たちのために、

おもしろオカシク日本語の本質や特徴を理解していけるよう工夫してみました。 

              もちろん無料です!! 

 

            ご登録は、以下からどうぞ。 

          http://www.mag2.com/m/0001673594.html   

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

またこのメルマガが英語版となって世界中の人々に読まれ始めています。

      日本語の世界を、英語で旅してみませんか?

  「 What is Japanese ?   https://vivasouy.blogspot.com

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     

 

 

                  ◇  

 

     メルマガ『どうせ人生・ケセラセラ!』が、本になりました! 

           

         f:id:Souy:20190916031811j:plain

 

もう一つの私のメルマガ『どうせ人生・ケセラセラ!』が、地球の歩き方

ダイヤモンド・ビッグ社から出版化され、全国の書店に並べられています。 

 

タイトルは、『熟年夫婦のスペイン行き当たりばったり移住記』。私たち夫婦の無謀な

移住の顛末と信じられないハプニングの数々がアレやコレや、次々登場します。

その後のバルセロナでの生活にもふれています。ぜひ一度目を通してみて下さい。 

 

 以下の地球の歩き方ブログでも、私の醜い顔とともに紹介されていますよっ! 

    http://blog.arukikata.co.jp/guidebook/e_report/2016/01/post_1066.html 

 

                  ★ 

                  ☆ 

 

          その他の著書を2冊だけご紹介します!

 

◎ 『脳みそのほんとうの使い方(How to use your brain ?)《ビギナーズ編》』 

  (日科技連出版社)〈こちらは一応ビジネスマン向けですが、やさしいです)〉 

 また姉妹編《マスターズ編》も出てます。書店になかったらお取り寄せください。 

 

◎ 『勉強っていやいやするもの?』(大日本図書) 

   〈中高校生向けですが、哲学についても、やさしく解説しています。

      書店にはないかもしれません、図書館でお読みください〉 

 

 

尚、著作権は放棄していません。この文章を引用する場合は必ず発行者へ連絡ください。

 

“すみません!”と言わない人たち

                     = あやまるもんか ! = 

 

 さて、なんといっても、大ユーラシア大陸の東の端日本と、西の端スペイン 

 

その習慣や考え方に大きな違いがあるのは当然なのかもしれません。でもその一つ一つには、毎日本当にビックリさせられます。道の歩き方、車の運転の仕方、店員の応対、 

約束や決まり事とのつきあい方、感謝と謝罪のココロ、スポーツに皇室、毎日の食生活 

から結婚生活、さらには勉強や学び方に至るまで・・・ 

 

        ・・・、何から何までアベコベなのです! 

 

ここでは毎回それらを一つずつ取り上げて、楽しく、お話ししていきたいと思います。 

 

けれどもその中には、ここスペインに限ったことではなく、ヨーロッパ全体、あるいは 

欧米社会や外国人社会に共通のものも、かなり含まれているかもしれません。その点に 

ついては、私がここスペインのバルセロナでの生活の中で感じたこととしてお許しいた 

だければ幸いです。というのも私自身他のヨーロッパ諸国や世界各国で生活することは 

不可能ですし、残念ながらそのような知識も持ち合わせていないものですから・・・。 

 

 

                   ▽ 

 

 

        ーーー すみません!と言わない人たち ーーー 

                                                 

日本人にとって「すみません!」の一言はとても大切。なにかというとつい口に出て 

しまいます。 でもこれって、妙な言葉ですよね。 

 

自分に非があったとき「申し訳ありません」の意味で使うのならわかります。つまりは 

英語の“I am sorry !” スペイン語の“Lo siento !”です。 

でも英語で“Excuse me !”、スペイン語で“Perdon !”という時も、私達はなんとなく 

「すみません!」と言ってしまいます。 

 

 

         86072473ed799c836863a1e7a3979c9e8ee11ba6_6_609673214_77_medium.jpg 

 

 

前を歩く人が、財布を落としました。 すると駆け寄って肩を叩いて、「すみません、 

財布が落ちましたよっ!!」------- でも「すみません!」は本来は、もしその財布を 

自分の懐にしまい込んで、それがバレちゃったときに使う言葉ですよね?? 

 

財布が落ちたことを教えてあげたのは決して悪いことじゃありませんし、レストランで 

ウェイトレスを呼ぶのも、人に道を尋ねるのだって、何の犯罪にもあたりません。でも 

日本人は何の不思議もなく、毎日この言葉を口に出しているのです。 

 

スペイン人や欧米人にはこれがどうしても理解できません。そしてこう口を揃えます。 

 

      なんで悪くもないのにあやまるの?  

           たとえ悪くたって、あやまっちゃダメだよっ!! 

 

           f99c1f55ed9c36d377852e73dd94c02a14251e10_6_609673244_216_medium.jpg 

 

そうなんです。ホントの話し彼らは、自分が悪くてもあやまらずに済ませたいのです。 

なぜならあやまるということは、自分の非を認めることにつながると考えるからです。 

 

公共の道路をレーシング場だと思っているスペイン人は、ものすごいスピードで他の車 

を追い越し、追い越された車はその雪辱を果たそうと、さらにスピードを上げます。 

したがって車の追突や接触、衝突事故は後を絶ちません。 

 

                            e6f75cb4bfedd2128f8fe849744ae738458a5439_6_609673215_219_medium.jpg                           553120c066a436920dada57fbf1b0c4e1a7db66d_6_609673243_4_medium.jpg 

                                    

そして彼らは、激しい口調で相手をののしり合って責任のなすり合いとなります。もし 

そこで一言でもあやまったら、自分がすべての費用を支払わなくてはならないのです。 

 

    でもその考え方、ボクたち日本人にはどうしても理解できないな~! 

 

 

先日バルセロナ市発行のあるカードが破れたので、再発行を頼みに行きました。すると 

ひと月以内に郵便でお宅に届けますとのこと。ところがいくら経っても来ないのです。 

 

そこで電話すると、ちがう役場に行けとのお言葉。仕方なくその窓口に延々並んだ後に 

やっと番が回ってきて、一体どうしたのか聞いてみると、なんとそのお答えが、 

 

         「あー、係が忘れてたんだよ」 のヒトコト。 

 

 

オイこら、日本だったら「すみません!」と丁重にあやまるところだゾ!、と思っても 

ここでは通用しません。彼らはどんなことがあっても、この言葉を口にしないのです。 

 

で、結局、それからまたひと月後に郵送されることになリ、今度はちゃんと、送られて 

来たのですが、ジャジャジャ~ン!! 246.gif なんとそれは別のカードだったのです。 

 

   1回目は係が忘れてて、2回目は間違い、さあ3回目は何でしょう 75.gif 

 

でもどんなにミスが続いても、ゼッタイに彼らの口から「すみません!」の言葉を聞く 

ことはないでしょう。 

 

     ある日、日本語クラスに来た女の子が明るくこう言いました。 

 

  「今日この洋服買っちゃって、授業料払えなくなっちゃった~、ハハハ!」 

 

          e059a528520b81e4b2ce47c239a0b43732fda169_6_609677265_127_medium.jpg 

 

 

 

       次回は「遠慮の キモチ」を、お送りする予定です。 

                ♣    ♣ 

 

 

      あなたのご意見は、以下のメールまでお寄せ下さ~~い! 

         (掲載可能なお名前も忘れずにネッ!) 

       《 送り先アドレス→ vivasouy1@mac.com 》 

 

 

     ・・・・・ にほんブログ村 に参加しています ・・・・・ 

  こちらもチェックしてみて下さい → http://vivavivasouy.muragon.com 

 

 

                  ◇  

 

 

           新しいメルマガが発行されました。 

 

                タイトルは、 

         

       ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼ 

 

        『 チガイがわかる・おもしろ日本語入門! 』 

 

       ▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△ 

 

 

 日本語はきわめて特殊かつ不思議な言語です。欧米語をはじめとした諸外国語とは、

何から何まで異なっています。これから日本語を学ぼうとする人、日本語を教えようと

考えている人、さらにはこれから外国語を習得したいと思っている人たちのために、

おもしろオカシク日本語の本質や特徴を理解していけるよう工夫してみました。 

              もちろん無料です!! 

 

            ご登録は、以下からどうぞ。 

          http://www.mag2.com/m/0001673594.html   

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

またこのメルマガが英語版となって世界中の人々に読まれ始めています。

      日本語の世界を、英語で旅してみませんか?

  「 What is Japanese ?   https://vivasouy.blogspot.com

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     

 

 

                  ◇  

 

     メルマガ『どうせ人生・ケセラセラ!』が、本になりました! 

           

         f:id:Souy:20190916031811j:plain

 

もう一つの私のメルマガ『どうせ人生・ケセラセラ!』が、地球の歩き方

ダイヤモンド・ビッグ社から出版化され、全国の書店に並べられています。 

 

タイトルは、『熟年夫婦のスペイン行き当たりばったり移住記』。私たち夫婦の無謀な

移住の顛末と信じられないハプニングの数々がアレやコレや、次々登場します。

その後のバルセロナでの生活にもふれています。ぜひ一度目を通してみて下さい。 

 

 以下の地球の歩き方ブログでも、私の醜い顔とともに紹介されていますよっ! 

    http://blog.arukikata.co.jp/guidebook/e_report/2016/01/post_1066.html 

 

                  ★ 

                  ☆ 

 

          その他の著書を2冊だけご紹介します!

 

◎ 『脳みそのほんとうの使い方(How to use your brain ?)《ビギナーズ編》』 

  (日科技連出版社)〈こちらは一応ビジネスマン向けですが、やさしいです)〉 

 また姉妹編《マスターズ編》も出てます。書店になかったらお取り寄せください。 

 

◎ 『勉強っていやいやするもの?』(大日本図書) 

   〈中高校生向けですが、哲学についても、やさしく解説しています。

      書店にはないかもしれません、図書館でお読みください〉 

 

 

尚、著作権は放棄していません。この文章を引用する場合は必ず発行者へ連絡ください。

 

“アリガトー”はどっちがいう言葉?

                  = 感謝のココロ = 

 

 さて、なんといっても、大ユーラシア大陸の東の端日本と、西の端スペイン 

 

その習慣や考え方に大きな違いがあるのは当然なのかもしれません。でもその一つ一つ 

には、毎日本当にビックリさせられます。道の歩き方、車の運転の仕方、店員の応対、 

約束や決まり事とのつきあい方、感謝と謝罪のココロ、スポーツに皇室、毎日の食生活 

から結婚生活、さらには勉強や学び方に至るまで・・・ 

 

        ・・・、何から何までアベコベなのです! 

 

ここでは毎回それらを一つずつ取り上げて、楽しく、お話ししていきたいと思います。 

 

けれどもその中には、ここスペインに限ったことではなく、ヨーロッパ全体、あるいは 

欧米社会や外国人社会に共通のものも、かなり含まれているかもしれません。その点に 

ついては、私がここスペインのバルセロナでの生活の中で感じたこととしてお許しいた 

だければ幸いです。というのも私自身他のヨーロッパ諸国や世界各国で生活することは 

不可能ですし、残念ながらそのような知識も持ち合わせていないものですから・・・。 

 

 

 

                   ▽ 

 

 

        ーーー アリガトーはどっちがいう言葉? ーーー 

 

 

今、日本には物乞いの人っていましたっけ? そう、道端に座り込んで哀れみを 

乞い、手を差し出したりしている人たちです。 かなり昔(古い!)は確かにいたの 

ですが、今でもいたのか、もういないのか、すっかり忘れてしまいました。 

 

でも、ここバルセロナにはまだまだ沢山います。たいていはアラブ系や中南米系の人達 

ですが、最近は北欧系やスペイン人と思われる若者まで、じつに多種多様です。 

 

                60bd2ab519bc487b25919c597ca3c5bacd29f1a8_6_567852197_33_medium.jpg 

     18690d44acea1c85e4785d0341dea544dc7aae9f_6_567852196_5_medium.jpg 

 

足や腕を失った人、子供や赤ん坊を抱きかかえた女性、「ただ今失業中」の看板を立て 

かけた中年者、そしてなぜか若くて元気そうな若者たちまでが、「アユーダメー!! 

(お恵みを!)」と通行人に手を差し出したり、ひざ元にお金を投げ込む箱を置いて、 

物乞いをしているのです。 

 

      190.gif  でも彼らにお金をあげる人なんているの?  

 

ところが、それがいるんです! けっこうな数の人たちが、財布から十円、二十円、 

ときには何百円も(勿論ユーロ)出して手のひらにのせたり箱に入れてあげるのです。 

 

 

でももっとビックリするのは、恵んでもらった彼らがほとんど「ありがとう!」という 

言葉を口にしないことです。いやもっとはっきりいえば、当然といったような顔でいる 

のです。 日本の物乞いなら、きっと感謝の気持ちを言葉で伝えるはずですよね? 

 

      fe93c534ded5e7cae1fbb02c628a7a1f1626c233_6_567852199_57_medium.jpg 

 

 

だいぶ前のこと、パン屋の前に座っていた子供を抱えた女性に、ひとりのスペイン人の 

おばさんが近づいてかなりのお金を渡した後、「ちょっと待っててね!」と言い残して 

パン屋に入っていきました。しばらくして彼女は3~4本のフランスパンを抱えて出て 

きたかと思うと、それを全て物乞い女性に手渡したのです。 

 

ビックリしたのはその後です。おばさんは二言三言彼女に話しかけた後、何度もおじぎ 

をして立ち上がり、振り返っては手を振りながら嬉しそうに帰っていったのでした。 

  一体これはどういうことなのか、知り合いのスペイン人に聞いてみると…… 

 

「きっと人助けという素晴らしい行為をさせてもらえたことに感謝しているんだよ!」 

 

と言うではありませんか。なるほど、考え方が全く逆、ボランティア精神ってそういう 

ものかもしれない!  そういえば日本にもこんなコトワザがありましたよね、 

 

            「情けは人の為ならず」 

 

人に情けをかけておけば、それはいつか自分に返ってくる……、彼らはもしかすると 

そんな風に考えているのかもしれません。 だからあのパンを買ってあげたおばさんは、あんなにも嬉しそうだったのでしょうか?  

 

             acc81ca64d87768df940077fe2a79b37be47b53a_6_567852198_180_medium.jpg 

  

            でも、私にはわかりません。 

 

     物乞いの人が「ありがとう!」と言わないのは何故なんでしょう? 

 

      あなたに人助けという素晴らしい行為をさせてあげたんだ。 

  感謝こそされても、私が「ありがとう!」なんて言う義務はさらさらない! 

          ……、と言うことなんでしょうか??? 

 

ここでは、地下鉄の階段やバスの乗降口に乳母車がさしかかると、必ず誰かが手を差し 

伸べて昇り降りを手伝います。はたで見ているだけでもサワヤカナ気持ちになります。 

でもその時も、乳母車の人からほとんどお礼の言葉は聞かれません。それは当たり前と 

いった顔で、サッサと乳母車を押しつづけ去って行ってしまうのです。 

 

          あのね、助けられたスペイン人さん! 

  

        あなたの気持ちもわかるような気もするけど、 

 

「ありがとう!」と言うと、自分もとってもスガスガシイ気持ちになれるんだよっ!!                  

                  50.gif 

 

 

 

       次回は「あやまるもんか !」を、お送りする予定です。 

 

 

                ♣    ♣ 

 

 

      あなたのご意見は、以下のメールまでお寄せ下さ~~い! 

         (掲載可能なお名前も忘れずにネッ!) 

       《 送り先アドレス→ vivasouy1@mac.com 》 

 

 

     ・・・・・ にほんブログ村 に参加しています ・・・・・ 

  こちらもチェックしてみて下さい → http://vivavivasouy.muragon.com 

 

 

                  ◇  

 

 

           新しいメルマガが発行されました。 

 

                タイトルは、 

         

       ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼ 

 

        『 チガイがわかる・おもしろ日本語入門! 』 

 

       ▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△ 

 

 

 日本語はきわめて特殊かつ不思議な言語です。欧米語をはじめとした諸外国語とは、

何から何まで異なっています。これから日本語を学ぼうとする人、日本語を教えようと

考えている人、さらにはこれから外国語を習得したいと思っている人たちのために、

おもしろオカシク日本語の本質や特徴を理解していけるよう工夫してみました。 

              もちろん無料です!! 

 

            ご登録は、以下からどうぞ。 

          http://www.mag2.com/m/0001673594.html   

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

またこのメルマガが英語版となって世界中の人々に読まれ始めています。

      日本語の世界を、英語で旅してみませんか?

  「 What is Japanese ?   https://vivasouy.blogspot.com

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     

 

 

                  ◇  

 

     メルマガ『どうせ人生・ケセラセラ!』が、本になりました! 

           

         f:id:Souy:20190916031811j:plain

 

もう一つの私のメルマガ『どうせ人生・ケセラセラ!』が、地球の歩き方

ダイヤモンド・ビッグ社から出版化され、全国の書店に並べられています。 

 

タイトルは、『熟年夫婦のスペイン行き当たりばったり移住記』。私たち夫婦の無謀な

移住の顛末と信じられないハプニングの数々がアレやコレや、次々登場します。

その後のバルセロナでの生活にもふれています。ぜひ一度目を通してみて下さい。 

 

 以下の地球の歩き方ブログでも、私の醜い顔とともに紹介されていますよっ! 

    http://blog.arukikata.co.jp/guidebook/e_report/2016/01/post_1066.html 

 

                  ★ 

                  ☆ 

 

          その他の著書を2冊だけご紹介します!

 

◎ 『脳みそのほんとうの使い方(How to use your brain ?)《ビギナーズ編》』 

  (日科技連出版社)〈こちらは一応ビジネスマン向けですが、やさしいです)〉 

 また姉妹編《マスターズ編》も出てます。書店になかったらお取り寄せください。 

 

◎ 『勉強っていやいやするもの?』(大日本図書) 

   〈中高校生向けですが、哲学についても、やさしく解説しています。

      書店にはないかもしれません、図書館でお読みください〉 

 

 

尚、著作権は放棄していません。この文章を引用する場合は必ず発行者へ連絡ください。

お客様が神様なんて、トンデモナイ!

          = いつも我慢のお客様!? =

 

 さて、なんといっても、大ユーラシア大陸の東の端日本と、西の端スペイン 

 

その習慣や考え方に大きな違いがあるのは当然なのかもしれません。でもその一つ一つ 

には、毎日本当にビックリさせられます。道の歩き方、車の運転の仕方、店員の応対、 

約束や決まり事とのつきあい方、感謝と謝罪のココロ、スポーツに皇室、毎日の食生活 

から結婚生活、さらには勉強や学び方に至るまで・・・ 

 

        ・・・、何から何までアベコベなのです! 

 

ここでは毎回それらを一つずつ取り上げて、楽しく、お話ししていきたいと思います。 

 

けれどもその中には、ここスペインに限ったことではなく、ヨーロッパ全体、あるいは 

欧米社会や外国人社会に共通のものも、かなり含まれているかもしれません。その点に 

ついては、私がここスペインのバルセロナでの生活の中で感じたこととしてお許しいた 

だければ幸いです。というのも私自身他のヨーロッパ諸国や世界各国で生活することは 

不可能ですし、残念ながらそのような知識も持ち合わせていないものですから・・・。 

 

 

 

                   ▽ 

 

 

       ーーー お客様が神様なんて、トンデモナイ! ーーー 

 

 

前回はスペイン人の仕事と遊び感覚についてお話しましたが、今回は他のメルマガでも 

ご紹介した、彼らのお客様と店員の感覚について触れてみることにしましょう。 

 

 

ここでは、お店の店員がお客さんに「いらっしゃいませ!」と言うことはありません。 

それどころか、逆に客の方が精一杯明るく「オーラ!」と挨拶しながら店に入らないと 

相手にもしてくれません。 

 

             28bda961f2ef0ae66d4fb1e70bbeb22e79b8aa23_6_532481863_79_medium.jpg 

 

        そのうえどこへ行っても店員がやたらと恐い!  

 

ハイトーンなスペイン語の響きのせいもあってか、いつも怒られてるみたいなのです。 

 

 

大きなメルカード(生鮮市場)でオリーブの実の漬け物をちょこっと買った時も、店の 

おじちゃんに大声でドヤシつけられました。てっきり量が少なすぎるからだと思ったら 

とんでもない、ひと種類ずつ丁寧に食べ方を教えてくれていたのでした。 

 

     a6529981275f88605df787f123e18259bd078d07_6_532474600_50_medium.jpg 

 

 

久しぶりにビフテキが食べたいと肉屋に行った時もそうです。店員にこの肉を買いたい 

と指さすと、どうやって食べるのか、と聞いてきたので、ビフテキにしたいと言うと、 

これまたスゴイ剣幕で怒りだしたのです。 

 

   「ビフテキにするんだったらこれは売らないよ。あっちの肉にしろ!」 

 

と言うではありませんか!! 仕方なく、かなり高い骨付き肉を買う羽目になってしま 

いました。 まあ、たしかに美味しかったけど! 

 

 

しかしパン屋の女店員の場合はキョーレツでした。長い列ができてるのに、奥の電話で 

長話をしていて、見かねた女性客が一声かけて急かしちゃったのです。すると、彼女は 

その場に受話器を置いてやって来て、「私は今話し中なのよっ!!」と、その奥さんに 

けたたましくかみついた後、また奥に引っ込んで延々しゃべりまくっていたのでした。 

 

      (アレ、電話の相手はぜったい彼氏だったと思います!) 

 

つまりここでは、お客様は神様なんかじゃない。神様なのは、売る方、あるいは商品や 

サービスを提供する側なのです。これは定かではありませんが、ここヨーロッパには、

なんとコンシューマリズム(消費者志向主義)という考えがないのだとか! 

 

 

            61.gif お客様は神様です! 242.gif 

 

 

日本ではどこの企業も誇らしげにこううたい上げ、買う側もそういわれてチョットいい 

気持ちになったりします。 でもなぜ「お客様は神様」なのかといえば、それは、客が 

お金を持っているからで、売り手はそのお金にペコペコ頭を下げる。そして客の方は、 

お金さえあれば何でも手に入ると思い込んで、時にふんぞり返ったりもするのでは?? 

 

         もしかすると本当は、「お金様は神様」? 

 

 

そういえば、ドイツ人の父と日本人の母をもつ日本語クラスのある女生徒が、日本に 

しばらく住んでいた時にデパートガール(もしや死語?)のアルバイトをして、腰を 

何十度だかまで折っての「いらっしゃいませ!」トレーニングをやらされてビックリ! 

もう絶対日本のデパートでは働きたくない、と興奮した口調で話してましたっけ。 

 

             4abbdfae121b43cad5098e8b6567a8e619555b26_6_532560388_157_medium.jpg 

 

      あれって、つまりはお金さまに頭を下げてるのかな~?? 

 

 

それはそうと、お客様を大切にしない、いやないがしろにするスペインの風潮は、 

お店だけに限りません。 それは、ここのテレビ番組を見てもらえば一目瞭然です。 

 

たとえばスペイン各地の観光スポットや美味しそうなレストランを紹介する番組でも、 

その場所の地図や問い合わせ先が画面に出ることはめったにありません。たとえもし 

出ても、1秒も経たずに消えてしまいます。(オイ、何のために出すんだっ!!) 

 

だから「行ってみたい、食べてみたい!」と思っても、名前をしっかり覚えておいて、 

自分で調べるしかありません。でももし名前を聞き取れても、綴りがどうかまでは、 

私たちにはかなりキツイんです。スペイン語かカタラン語かもわからないんですから。 

ネッ、ここのテレビ局はお客さん(視聴者)のことなど、ナンモ考えてないでしょ? 

 

 

   ❣❣❣ いや、そればかりか、意識的に騙そうとしているのです! ❣❣❣ 

 

 

今や、日本でもかなり人気のサッカーチームバルサのゲームは、半分ぐらいしか 

見ることが出来ません。見たければお金を出して有料テレビで見ろ! というのです。 

貧乏人は仕方なく、大混雑のバールで、小さくなって観戦するしかありません。 

 

それだけでも腹が立つというのに、以前出来たテレビ局は一体ナンなのでしょうか。 

そう、最近のバルサ人気にあやかって『バルサテレビ』という局が出来たのです。 

やった! と喜んだのもつかの間、この局は一度だってナマでゲームを中継しません。 

 

      bf3d25f0e107c57b22c502cab9183d7924bc7a3b_6_532481864_96_medium.jpg 

 

なんと、もう2年も3年も前の試合のビデオを借りてきて、垂れ流ししているのです。 

それもですよ! ナマで丁度ゲームのある時間に同じ対戦相手との、むか~しのビデオ 

を放映するのですから、タチが悪い。 

 

    私たち老人は、ホンモノだと思って見ちゃうじゃありませんかっ!! 

 

 スペイン人よ、もうちょっとだけでいいから、お客様を大切に扱ってチョーダイ! 

 

 

 

 

   次回は「アリガトーはどっちがいう言葉?」を、お送りする予定です。 

 

                ♣    ♣ 

 

 

      あなたのご意見は、以下のメールまでお寄せ下さ~~い! 

         (掲載可能なお名前も忘れずにネッ!) 

       《 送り先アドレス→ vivasouy1@mac.com 》 

 

 

     ・・・・・ にほんブログ村 に参加しています ・・・・・ 

  こちらもチェックしてみて下さい → http://vivavivasouy.muragon.com 

 

 

                  ◇  

 

 

           新しいメルマガが発行されました。 

 

                タイトルは、 

         

       ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼ 

 

        『 チガイがわかる・おもしろ日本語入門! 』 

 

       ▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△ 

 

 

 日本語はきわめて特殊かつ不思議な言語です。欧米語をはじめとした諸外国語とは、

何から何まで異なっています。これから日本語を学ぼうとする人、日本語を教えようと

考えている人、さらにはこれから外国語を習得したいと思っている人たちのために、

おもしろオカシク日本語の本質や特徴を理解していけるよう工夫してみました。 

              もちろん無料です!! 

 

            ご登録は、以下からどうぞ。 

          http://www.mag2.com/m/0001673594.html   

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

またこのメルマガが英語版となって世界中の人々に読まれ始めています。

      日本語の世界を、英語で旅してみませんか?

  「 What is Japanese ?   https://vivasouy.blogspot.com

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     

 

 

                  ◇  

 

     メルマガ『どうせ人生・ケセラセラ!』が、本になりました! 

           

         f:id:Souy:20190916031811j:plain

 

もう一つの私のメルマガ『どうせ人生・ケセラセラ!』が、地球の歩き方

ダイヤモンド・ビッグ社から出版化され、全国の書店に並べられています。 

 

タイトルは、『熟年夫婦のスペイン行き当たりばったり移住記』。私たち夫婦の無謀な

移住の顛末と信じられないハプニングの数々がアレやコレや、次々登場します。

その後のバルセロナでの生活にもふれています。ぜひ一度目を通してみて下さい。 

 

 以下の地球の歩き方ブログでも、私の醜い顔とともに紹介されていますよっ! 

    http://blog.arukikata.co.jp/guidebook/e_report/2016/01/post_1066.html 

 

                  ★ 

                  ☆ 

 

          その他の著書を2冊だけご紹介します!

 

◎ 『脳みそのほんとうの使い方(How to use your brain ?)《ビギナーズ編》』 

  (日科技連出版社)〈こちらは一応ビジネスマン向けですが、やさしいです)〉 

 また姉妹編《マスターズ編》も出てます。書店になかったらお取り寄せください。 

 

◎ 『勉強っていやいやするもの?』(大日本図書) 

   〈中高校生向けですが、哲学についても、やさしく解説しています。

      書店にはないかもしれません、図書館でお読みください〉 

 

 

尚、著作権は放棄していません。この文章を引用する場合は必ず発行者へ連絡ください。

 

働きすぎたら、バチが当たる?

         = 仕事と遊び、どっちが大切? = 

 

  なんといっても、大ユーラシア大陸の東の端日本と、西の端スペイン

 

その習慣や考え方に大きな違いがあるのは当然なのかもしれません。でもその一つ一つ

には、毎日本当にビックリさせられます。道の歩き方、車の運転の仕方、店員の応対、

約束や決まり事とのつきあい方、感謝と謝罪のココロ、スポーツに皇室、毎日の食生活

から結婚生活、さらには勉強や学び方に至るまで・・・

 

        ・・・、何から何までアベコベなのです!

 

ここでは毎回それらを一つずつ取り上げて、楽しく、お話ししていきたいと思います。

 

けれどもその中には、ここスペインに限ったことではなく、ヨーロッパ全体、あるいは

欧米社会や外国人社会に共通のものも、かなり含まれているかもしれません。その点に

ついては、私がここスペインのバルセロナでの生活の中で感じたこととしてお許しいた

だければ幸いです。というのも私自身他のヨーロッパ諸国や世界各国で生活することは

不可能ですし、残念ながらそのような知識も持ち合わせていないものですから・・・。

 

 

                ♤    ♤

 

 

      シリーズ第4回、「コトバ も 逆さま ?(続々編)」 

 

          

         

        ーーー 働きすぎたら、バチが当たる? ーーー 

 

ここバルセロナに住んでいて何が困るといえば、そりゃあもう買い物でしょう!
なんたってほとんどの店が、午後2時から5時まで閉まっちゃうんです。この時間は、
日本人には絶好の買い物タイム。夕食の準備にも、好都合の時間帯じゃありません? 

なのにスペインでは、ご存じのシエスタなる慣習で、町の中心街の一部を除いては
2時になると(時にはその前にも)店のシャッターが冷たく閉ざされてしまうのです。

何度かギリギリ直前に駆けつけたことがありますが、一度だって買い物をさせてくれた
ことはありません。閉まりかけたシャッターの下から顔をつっこんで懇願してみても、
「明後日おいで~!」ってな調子で、てんで取り合ってくれないのです。

そればかりじゃありません。日曜日はもちろん、土曜日もかなりの店が休み。そのうえ
祝日がやたら多くて(それも各州や市だけの休日が沢山!)、当然、それも休み!!

       244.gif 「あんたら、一体、いつ働くんだ??」

と、グチの一つも二つも言いたくなります。お隣りフランスは日本と同じだというのに
ここスペインはまだ古い風習にへばりつき、彼らは2時に家に帰り、ゆ~っくり昼食を
とった後おしゃべりと昼寝をして、5時にイヤイヤ店を開ける、というわけです。

   でもそんな中で、休日も含め朝から夜まで開けている店があります。

             6c3146909698a50eb16c7ee3672f3da8a90d440a_6_491005288_182_medium.jpg

そのほとんどが中国人の雑貨店とアラブ人の食品店です。これには大感謝!! 今では
休日は営業できなくなったようですが、品数は限られていても、何かが急に入り用に
なった時には、だれもが便利に利用しています。


   ある日スペイン人の経営する雑貨店で、店主につかまってしまいました。

「あんた日本人かい、わたしゃ中国人は嫌いだ。彼らは働くばかり、金貯めるばかりで
その金を使うことを知らないんだ。彼らは一体、何が楽しくて生きてるんだい?」

お客を取られた腹いせもあるのでしょうが、じつは彼もしっかりと、中国人やアラブ人
の店で買い物をしてるんです。だってそうしなければバケーションや休みの日には何も
買い物ができないんですから・・。 それでも自分は働きたくない!・・のでしょう。


アンダルシアを旅した時、一軒の古いレストランの壁に一枚の額がかかっていました。
そしてそこには、こんな文字が書かれていたのです。

    1e0e97bd0a38b4e03d24b92e9f195bea2f6d1097_6_491008438_158_medium.jpg

  「ワインがあなたの仕事に差し支えるのなら、
           そんな仕事は、今すぐお辞めなさい!」


いや~、なんという考え方!  でも、ここまでズバッと言い切られると、こっちまで
なんだかスッキリしちゃいません?  仕事ばかりが人生じゃないですよね。

実際にアンダルシアの町では、朝からバールで飲み続けているオッチャンがいっぱい。
そのうえ飲食代を払わずに帰ってしまう人もいるではありませんか。勘定はツケにして
いるのか、店が大目に見ているのか・・・、我々日本人にはとても理解できません。

              7155577c0f861576d4cf851365f7987728616331_6_491008437_162_medium.jpg

そういえば日本で私が働いていた放送局の仕事は24時間。だから誰かが深夜や土日に
働かなければなりません。するとその人の休日は昼間やウイークデー。 私は率先して
この勤務を希望しました。だってどこに行くにも道はガラガラで、快適至極なのです。

でも最大の悩みは恥ずかしさ。みんながせっせと働いている昼間やウイークデーに
町をふらついていると、なんだか、悪いことをしているような気がしちゃうのでした。
やっぱり日本ではまだまだ「労働は美徳、遊びは罪悪」。でもよく考えてみれば、遊ぶ
ために働いているのであって、あくまで目的は遊びなんでしょうけど・・・。なかなか
口に出してそうは言いにくいですよね。

それがここでは正反対、とくにスペインはアラブの影響が強く、「遊んでばかりいると
バチが当たる」と考えるらしいのです。日頃「アンダルシアの連中は遊んでばかりいて
働きゃしない!」と怒るここカタルーニャでさえ、休んでばかりなのですから・・。


「お元気ですか、私は京都が大好きです。でも休みが日曜日だけ、信じられません!」
                55.gif78.gif

今、京都で2年間の予定で働いている、日本語教室の女生徒がメールをよこしました。
でもこの彼女はスペインで言うところの、真面目なカタルーニャ人(?)なのです。   

   やっぱりスペイン人が日本で生活するのは、ちょっときついかもな~!!




     次回は「いつも我慢のお客さま!?」を、お送りする予定です。

                ♣    ♣ 

 

 

      あなたのご意見は、以下のメールまでお寄せ下さ~~い! 

         (掲載可能なお名前も忘れずにネッ!) 

       《 送り先アドレス→ vivasouy1@mac.com 》 

 

 

     ・・・・・ にほんブログ村 に参加しています ・・・・・ 

  こちらもチェックしてみて下さい → http://vivavivasouy.muragon.com 

 

 

                  ◇  

 

 

           新しいメルマガが発行されました。 

 

                タイトルは、 

         

       ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼ 

 

        『 チガイがわかる・おもしろ日本語入門! 』 

 

       ▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△ 

 

 

 日本語はきわめて特殊かつ不思議な言語です。欧米語をはじめとした諸外国語とは、

何から何まで異なっています。これから日本語を学ぼうとする人、日本語を教えようと

考えている人、さらにはこれから外国語を習得したいと思っている人たちのために、

おもしろオカシク日本語の本質や特徴を理解していけるよう工夫してみました。 

              もちろん無料です!! 

 

            ご登録は、以下からどうぞ。 

          http://www.mag2.com/m/0001673594.html   

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

またこのメルマガが英語版となって世界中の人々に読まれ始めています。

      日本語の世界を、英語で旅してみませんか?

  「 What is Japanese ?   https://vivasouy.blogspot.com

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     

 

 

                  ◇  

 

     メルマガ『どうせ人生・ケセラセラ!』が、本になりました! 

           

         f:id:Souy:20190916031811j:plain

 

もう一つの私のメルマガ『どうせ人生・ケセラセラ!』が、地球の歩き方

ダイヤモンド・ビッグ社から出版化され、全国の書店に並べられています。 

 

タイトルは、『熟年夫婦のスペイン行き当たりばったり移住記』。私たち夫婦の無謀な

移住の顛末と信じられないハプニングの数々がアレやコレや、次々登場します。

その後のバルセロナでの生活にもふれています。ぜひ一度目を通してみて下さい。 

 

 以下の地球の歩き方ブログでも、私の醜い顔とともに紹介されていますよっ! 

    http://blog.arukikata.co.jp/guidebook/e_report/2016/01/post_1066.html 

 

                  ★ 

                  ☆ 

 

          その他の著書を2冊だけご紹介します!

 

◎ 『脳みそのほんとうの使い方(How to use your brain ?)《ビギナーズ編》』 

  (日科技連出版社)〈こちらは一応ビジネスマン向けですが、やさしいです)〉 

 また姉妹編《マスターズ編》も出てます。書店になかったらお取り寄せください。 

 

◎ 『勉強っていやいやするもの?』(大日本図書) 

   〈中高校生向けですが、哲学についても、やさしく解説しています。

      書店にはないかもしれません、図書館でお読みください〉 

 

 

尚、著作権は放棄していません。この文章を引用する場合は必ず発行者へ連絡ください。

= 他人の話しは、最後まで聞くな! =

        = コトバ も 逆さま ?(続々編) = 

 

  なんといっても、大ユーラシア大陸の東の端日本と、西の端スペイン 

 

その習慣や考え方に大きな違いがあるのは当然なのかもしれません。でもその一つ一つ 

には、毎日本当にビックリさせられます。道の歩き方、車の運転の仕方、店員の応対、 

約束や決まり事とのつきあい方、感謝と謝罪のココロ、スポーツに皇室、毎日の食生活 

から結婚生活、さらには勉強や学び方に至るまで・・・ 

 

        ・・・、何から何までアベコベなのです! 

 

ここでは毎回それらを一つずつ取り上げて、楽しく、お話ししていきたいと思います。 

 

けれどもその中には、ここスペインに限ったことではなく、ヨーロッパ全体、あるいは 

欧米社会や外国人社会に共通のものも、かなり含まれているかもしれません。その点に 

ついては、私がここスペインのバルセロナでの生活の中で感じたこととしてお許しいた 

だければ幸いです。というのも私自身他のヨーロッパ諸国や世界各国で生活することは 

不可能ですし、残念ながらそのような知識も持ち合わせていないものですから・・・。 

 

 

                ♤    ♤ 

 

 

       シリーズ第4回、「コトバ も 逆さま ?(続々編)」  

           

          

                    

 

 

        ーーー 他人の話しは、最後まで聞くな! ーーー 

 

 

言葉の順序が逆さまということは、もしかすると欧米人(とくにラテン系)と日本人 

では、ものの考え方や論理構造が正反対、ということになるのかもしれません。 

 

      ご存じのように、日付や年号の順序も、ほとんど反対です。 

 

    f121553106b299da32feab4d497fb3fdad42c848_6_448092072_105_medium.jpg (カタルーニャのカレンダー) 

 

 

日本での「西暦2009年、8月、23日、日曜日」は、少なくともここスペインでは 

「日曜日、23日、8月、2009年」の順序になりますし、もし日本でこれに続けて 

「・・午後3時17分」という時間や分数を入れるなら、その順序は変わりませんが、 

それらは、日曜日の前に入れることが多いのだそうです。 だから、 

 

      「午後3時17分、日曜日、23日、8月、2009年」 

 

ということになります(もちろん欧米では西暦の名称はつけませんが・・)。 

でもなぜ一番重要な年数から数えないのでしょう? ハハ、そうか、彼らにとっては、 

今この瞬間の時間が大切、続いて曜日に日付、月、年・・・、なのかもしれません! 

 

 

         でももっと違うのは、考え方の順序です!! 

 

            97623f86fb1205fcbcfd477fb29ab481ef49280e_6_448092071_197_medium.jpg 

 

たとえば生徒が日本語クラスに来られなくなった時、彼らは決まって「明日はクラスに 

来れません(オイオイ行けませんじゃないの? でも行く来るも、時々 

逆転するのです)。何故ならおじいちゃんが入院しちゃって、お見舞いに行かなければ 

ならないからです」・・・と連絡してきます。 

 

        つまり結論が先、理由が後になります。 

 

これが日本人だったら、きっと「すみません、祖父が入院してお見舞いに行かなければ 

ならないので、明日はクラスに行けません」といった順序で説明することでしょう。 

 

 

   219.gif でもこの「何故なら」って言葉、なんか変じゃないですか 75.gif 

 

もちろん、これは、英語では“because”、スペイン語では“porque”に当たります。 

それ自体は、何の問題もありません。 でも日本語のこの、 

 

           「何故なら・・・からです」 

 

という文章って、ボクにはどうもシックリいかないんですよね~。   

 

           へへ、なぜならですねー(笑)、 

 

「何故なら」が最後の「・・からです」とセットになってるなんて、なんだか不自然な 

感じがしません?  もしかするとこれは、最近になって作られた人為的な改造日本語 

なのではないでしょうか。(その後「だってえ~・・・だもん!」などの言葉も含め、 

若者を中心に急速に使われ出して来ているようですが・・・) 

 

 

           以下は、私の拙い推論で~す!!  

 

 

日本人は基本的に理由を最初に説明し、最後に結論を持ってくる。だから最後まで聞か 

ないと、何を言っているのかわからない。(もちろん普通の文章でも、動詞は最後に 

来るので、やっぱり最後まで聞かなければならないのですが・・・!) 

 

ところが欧米言語はその正反対、最初に結論を言って、後で理由をくっつけます。 

 

しかし、欧米人との会議や討論会での同時通訳が増えるにつれ、彼らの発言を日本語の 

順序で通訳していると、どうしても長い空白の時間ができてしまいます。 そこで、 

どこぞの頭のいい通訳者が、欧米言語の順序に合わせて日本語を変えてしまった!! 

 

  253c7a80b2ed3e563f30921197eafb677d10f809_6_447990083_99_medium.jpg 

                af1fd9c1c42e01d43a8ff4069961cc59552ff2a6_6_447990084_244_medium.jpg 

 

 

へへ、なんだか怪しげな推論ですが、いずれにしてもスペイン人たちは他人の話しを 

最後まで聞くことは例外的。相手が話し始めたら、すぐさまその話の腰を折り(?)、 

というか、話しにかぶせて、それこそ「ブラブラ、ブラブラ!」しゃべり出します。 

 

それもそのはず、最初に結論が出ちゃってるんですから、後の食い違いは些細なコト。 

でも日本語では、そうは問屋が卸しません。じ~っと最後まで耳を傾けていないと、 

相手の結論がまったくわかりません。そのうえ最後の動詞が「・・・ません」などと、 

コロッと否定されてしまうかもしれないんですからねえ~!! 

 

   

でもスペイン人さん、もう少し他人の話をじっくり聞いてみてもいいんじゃない!? 

                           

 

 

    次回は「仕事と遊び、どっちが大切?」を、お送りする予定です。 

 

 

                ♣    ♣ 

 

 

      あなたのご意見は、以下のメールまでお寄せ下さ~~い! 

         (掲載可能なお名前も忘れずにネッ!) 

       《 送り先アドレス→ vivasouy1@mac.com 》 

 

 

     ・・・・・ にほんブログ村 に参加しています ・・・・・ 

  こちらもチェックしてみて下さい → http://vivavivasouy.muragon.com 

 

 

 

                  ◇  

 

 

           新しいメルマガが発行されました。 

 

                タイトルは、 

         

       ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼ 

 

        『 チガイがわかる・おもしろ日本語入門! 』 

 

       ▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△ 

 

 

 日本語はきわめて特殊かつ不思議な言語です。欧米語をはじめとした諸外国語とは、

何から何まで異なっています。これから日本語を学ぼうとする人、日本語を教えようと

考えている人、さらにはこれから外国語を習得したいと思っている人たちのために、

おもしろオカシク日本語の本質や特徴を理解していけるよう工夫してみました。 

              もちろん無料です!! 

 

            ご登録は、以下からどうぞ。 

          http://www.mag2.com/m/0001673594.html   

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

またこのメルマガが英語版となって世界中の人々に読まれ始めています。

      日本語の世界を、英語で旅してみませんか?

  「 What is Japanese ?   https://vivasouy.blogspot.com

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     

 

 

                  ◇  

 

     メルマガ『どうせ人生・ケセラセラ!』が、本になりました! 

           

         f:id:Souy:20190916031811j:plain

 

もう一つの私のメルマガ『どうせ人生・ケセラセラ!』が、地球の歩き方

ダイヤモンド・ビッグ社から出版化され、全国の書店に並べられています。 

 

タイトルは、『熟年夫婦のスペイン行き当たりばったり移住記』。私たち夫婦の無謀な

移住の顛末と信じられないハプニングの数々がアレやコレや、次々登場します。

その後のバルセロナでの生活にもふれています。ぜひ一度目を通してみて下さい。 

 

 以下の地球の歩き方ブログでも、私の醜い顔とともに紹介されていますよっ! 

    http://blog.arukikata.co.jp/guidebook/e_report/2016/01/post_1066.html 

 

                  ★ 

                  ☆ 

 

          その他の著書を2冊だけご紹介します!

 

◎ 『脳みそのほんとうの使い方(How to use your brain ?)《ビギナーズ編》』 

  (日科技連出版社)〈こちらは一応ビジネスマン向けですが、やさしいです)〉 

 また姉妹編《マスターズ編》も出てます。書店になかったらお取り寄せください。 

 

◎ 『勉強っていやいやするもの?』(大日本図書) 

   〈中高校生向けですが、哲学についても、やさしく解説しています。

      書店にはないかもしれません、図書館でお読みください〉 

 

 

尚、著作権は放棄していません。この文章を引用する場合は必ず発行者へ連絡ください。

= に 日 晴れた の 畑 りんご!? =

第2弾 みんなアベコベ、日本とスペイン!(3)

     (Todo lo contrario, Japón y España) 

               

 

 

 

        = コトバ も 逆さま ?(続編) = 

 

 

 

 

 

  なんといっても、大ユーラシア大陸の東の端日本と、西の端スペイン” 

 

その習慣や考え方に大きな違いがあるのは当然なのかもしれません。でもその一つ一つ 

には、毎日本当にビックリさせられます。道の歩き方、車の運転の仕方、店員の応対、 

約束や決まり事とのつきあい方、感謝と謝罪のココロ、スポーツに皇室、毎日の食生活 

から結婚生活、さらには勉強や学び方に至るまで・・・ 

 

        ・・・、何から何までアベコベなのです! 

 

ここでは毎回それらを一つずつ取り上げて、楽しく、お話ししていきたいと思います。 

 

けれどもその中には、ここスペインに限ったことではなく、ヨーロッパ全体、あるいは 

欧米社会や外国人社会に共通のものも、かなり含まれているかもしれません。その点に 

ついては、私がここスペインのバルセロナでの生活の中で感じたこととしてお許しいた 

だければ幸いです。 

 

というのも私自身、他のヨーロッパ諸国や世界各国で生活することは不可能ですし、 

また残念ながらそのような知識もほとんど持ち合わせていないものですから・・・。 

 

 

 

                ♤    ♤ 

 

 

          シリーズ第2回、「コトバも逆さま?」  

          

 

                    

 

       ーーー に 日 晴れた の 畑 りんご!? ーーー 

 

 

 

前回は逆さまの名詞や動詞についてご紹介しましたが、今日は文章全体についてです。 

 

 

もちろん一般的に欧米言語と日本語では、文章内の単語の順序が反対になることが多い 

のですが、とくにスペイン語やイタリア語、フランス語などラテン系の言語は、形容詞 

の使い方が英語と逆転している場合が多いので、サカサマ化はなおさら顕著です。 

 

たとえばWhite House(ホワイト・ハウス)は日本語では「白い家」で 

順序はどちらもまったく同じ。でもスペイン語では、casa blancaと、 

「家白い」になってしまいますし、「きれいな花」は「花きれいな」と表現されます。 

            838e8d176927f9604a3f39ae06dee0f14db16126_6_417446343_122_medium.jpg 

 

 

(でもテレビで「Casa Blanca」とアナウンスされる時は、アメリカのホワ 

イト・ハウスなのかモロッコの都市なのか、区別がつきません。「ホワイト・ハウス」 

ぐらい、英語を使ってくれてもいいんじゃないの、スペイン人さん!?) 

 

 

そんなわけで、主語(基本的に最初ですよね?)を除いては、日本語とスペイン語の 

単語の配置が、何から何まで正反対になってしまうケースはかなり多いのです。 

 

 

     先日も日本語クラスで童謡を教えていてびっくりしました! 

 

 

          『りんごのひとりごと』   232.gif  

 

 

   わたし は まっかな りんご です。 

   (わたし です りんご まっかな 

  

      おくに は さ~むい きた の くに。 

      (おくに です くに の きた さ~むい 

 

         りんご ばたけ の はれた ひ に、 

         (に ひ はれた の はたけ りんご 

   

            はこ に つめられ きしゃぽっぽ~。 

            (きしゃぽっぽ~ つめられ に はこ 

           

               ま~ち の いちば に つきました。 

               (つきました に いちば の まち 

  

 

        りんご りんご りんご、り~んご かわいい ひとりごと。 

 

 

なんとも懐かしいですね~! でも下のかっこ内のスペイン語と比べてみてください。 

ほとんどが反対、とくに「リンゴ畑の晴れた日に、箱に詰められ汽車ぽっぽ~。町の 

市場に着きました」などでは、完璧にサカサマになっているではありませんか!! 

 

つまり、もしも日本語の単語の順序が、主語+1+2+3+4+5 となっていたら、 

スペイン語では、主語+5+4+3+2+1 となり、もし主語が省略されると、 

各単語の位置は、ほとんど真反対に配置されてしまいます。 

 

 

これはゆゆしき事態です。スペイン語をはじめとしたラテン系言語圏の人々は、毎日、 

我々日本人とまったく反対に言葉をイメージし、そしてそれを口に出しているのです。 

 

な~るほど、日本語クラスの生徒たちが、会話になると、顔をくちゃくちゃに歪めたり 

真っ赤になったりして苦しんでいるのも、当然といえば当然です。 かわいそうに!! 

でも私たち日本人だっておなじこと。欧米語に親しむのは、まさに難行苦行ですよね? 

 

   それにしても一体どうしてこんなことが起こってしまったのでしょうか? 

 

 

何でも知っていて、カタラン語、スペイン語、英語、フランス語、ドイツ語、トルコ語 

ヒンズー語、中国語、日本語・・・を自由に使いこなすクラスの天才生徒が、ある日、 

こんなふうに話してくれました。 

 

「きっとそれは、人類の誕生したアフリカで始まったのでしょう。彼らの中に2つの 

グループが発生しました。 一つのグループの人たちは、俺 ライオン 食った! 

と話し、もう一つのグループの人たちは、俺 食った ライオン!と話しました。 

 

この食い違いは、その語の言語の発達につれて必然的にますます広がり、形容詞や 

前置詞などの位置までも逆転していかざるを得なかった、んじゃないでしょうか~?」  

 

      オレ、ライオン、クッタ!! fbad72879931f509afd9d191f3ab9d6c5fbd6401_6_417331957_235_medium.jpg 

      945a83670572f6b339a77796004a089a7ba9e794_6_417331963_113_medium.jpg オレ、クッタ、ライオン!! 

 

 

      ハハ~ン、たしかにその可能性は高いかもしれないな~! 

 

彼らがユーラシア大陸の東の端日本と、西の端スペインに辿り着いた時には、 

最終的に言葉の順序が反対になっていたとしても不思議ではありません。 でも、彼が 

学んだトルコ語は、日本語と同じく動詞が最後に来るのだそうです。 トルコといえば 

両国の中間、いったい何故??? 

 

ウ~ン、疑問はふくらむばかりです。でももし、人類の言語の変遷がこの目でこの耳で 

見たり聞いたりできたら、どんなに楽しいことでしょう! 誰が、いつ、どうやって、 

新しい言葉を生み出し、またその順序を変えていったのか、ぜひ見てみたいなー!! 

 

 

     次回も「コトバも逆さま?」の続々編を、お送りする予定です。 

 

 

                ♣    ♣ 

 

 

      あなたのご意見は、以下のメールまでお寄せ下さ~~い! 

         (掲載可能なお名前も忘れずにネッ!) 

       《 送り先アドレス→ vivasouy1@mac.com 》 

 

 

     ・・・・・ にほんブログ村 に参加しています ・・・・・ 

  こちらもチェックしてみて下さい → http://vivavivasouy.muragon.com 

 

 

                  ◇  

 

             好評!! 日本語ブログ

    ▶︎チガイがわかる・おもしろ日本語入門▶︎  

         https://note.com/1020souy1020

 

  ☆ またこのブログが同時進行で英語版となり、世界中の人に読まれています。

        日本語の世界を、英語で旅してみませんか?

 “NIHONGO, What a mysterious language !  https://vivasouy.blogspot.com

 

 

                  ◇  

 

     メルマガ『どうせ人生・ケセラセラ!』が、本になりました! 

 

          616d7a3f65e45b6ee31b0463f46a31d1bbc85123_6_791852690_150_medium.jpg 

 

もう一つの私のメルマガ『どうせ人生・ケセラセラ!』が、地球の歩き方

ダイヤモンド・ビッグ社から出版化され、今年から全国の書店に並べられています。 

 

タイトルは、『熟年夫婦のスペイン行き当たりばったり移住記』。私たち夫婦の無謀な

移住の顛末と信じられないハプニングの数々がアレやコレや、次々登場します。

その後のバルセロナでの生活にもふれています。ぜひ一度目を通してみて下さい。 

 

 以下の地球の歩き方ブログでも、私の醜い顔とともに紹介されていますよっ! 

    http://blog.arukikata.co.jp/guidebook/e_report/2016/01/post_1066.html 

 

                  ★ 

                  ☆ 

 

          その他の著書を2冊だけご紹介します!

 

◎ 『脳みそのほんとうの使い方(How to use your brain ?)《ビギナーズ編》』 

  (日科技連出版社)〈こちらは一応ビジネスマン向けですが、やさしいです)〉 

 また姉妹編《マスターズ編》も出てます。書店になかったらお取り寄せください。 

 

◎ 『勉強っていやいやするもの?』(大日本図書) 

   〈中高校生向けですが、哲学についても、やさしく解説しています。

      書店にはないかもしれません、図書館でお読みください〉 

 

 

尚、著作権は放棄していません。この文章を引用する場合は必ず発行者へ連絡ください。